Lazy Bear

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ボーはおそれている

極度の不安症のボーは、カウンセラーに言われた通り水と薬を欠かさず、周囲の些細な事にも怯えながら暮らしていた。
ある日、父親の命日に合わせて帰省するはずのボーは寝過ごしてしまう。そしてパニックを起こしたボーは、今度は母が怪死したことを知らされる。
だがその死を悲しむ間もなく、ボーの身には次々と不可解な出来事が起こる。


主演はホアキン・フェニックス。監督はアリ・アスター。
本作は正直なところかなり困惑する内容でした。そしてそれがおよそ3時間続くという。
主人公の様子から、これはいわゆるサイコスリラー的なやつかなと想像したんですが、実はそうでもないという。黒幕がそれだけの権力と財力を持っていただけ。そして作中には裏切る人もいます。
まあ正直なところ、それでもそこまで普通やるか? という疑問もあります。またそもそもボーが幻覚を見がちのため、どこまで仕込みでどこが幻覚なのか分からなくなります。
ボーは終始酷い目に遭うのだけれど、最後まで見て振り返ってみると案外同情が出来ない印象でした。おそらくボーが、少なくとも客観的には人を苛つかせる人間だからだと思います。とにかく自分で物事を判断出来ず決断できない性格だからでしょう。けれどこれが生まれ持った障害のせいだとすると? それを思うと話の結末も含めて、そこまで責めるのは酷かなとも思えました。

オススメ度は3。とにかく奇っ怪な作品です。時間が非常に長いため、ちょっと気軽に観に行くのは厳しいかな。

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