Lazy Bear

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フェイク シティ ある男のルール

敏腕刑事のトムは、犯罪者には情け容赦の無い強硬手段を取る事で有名だった。事件を解決する都度、あまりに強引なやり口で問題が起こっていたが、必ず直属の上司であるワンダーはトムを庇い続けた。
トムはかつての相棒で現在は仲たがいしているワシントンが自分を落としいれようとしている事を同じチームから聞かされる。しかしワンダーを初めとする一同はトムにワシントンには関わらないようにと忠告される。
しかし、そんなある非番の日。ワシントンが強盗事件に巻き込まれようとしている所を見つける。思わず助けに行こうとするものの、ワシントンはトムを頭ごなしに疑い、その結果ワシントンは強盗に射殺された上に逃亡を許してしまう。その上、現場にはトムに不利な証拠が残ってしまった。


主演はキアヌ・リーヴス。
クライムサスペンスと言えばこの人というエルロイの脚本による本作。事件が二転三転とするなかなか見応えのある内容でした。
キアヌ・リーヴスは正直マトリックスぐらいしかイメージが無いので、アル中でレイシストを自称し銃撃ちまくりという本作のトムは新鮮に見えました。顔の造形が優男顔なだけに、かえって正義の熱血刑事という雰囲気よりも紙一重の刑事になり、はまり役だと思います。

ただ、クライムサスペンスで刑事モノといえば、おなじみのドラッグに汚職に裏切りとテンプレートな要素がふんだんに盛り込まれていて目新しさが全く無いというのもまた事実。また、「分かるだろ?」とか「こういうことだ」とか抽象的な単語が多過ぎて、見てる側の解釈に任せますというのが多いのもどうかと思います。白黒つけて公明正大にやれないテーマだからこういう演出になりました的なのは正直マイナス。クライムサスペンスとしてはありきたりだなあという感が拭えません。

オススメ度は3+。とりあえず、何か見る時に見るという感じ。キアヌが汚い単語を並べる様が存分に堪能できます。

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